女性の薄毛の種類にも色々あります。今回は、けん引性脱毛症 、分娩後脱毛症、びまん性脱毛症、 円形脱毛症、抜毛症、病気による脱毛、薬の副作用による脱毛について詳しくお話します。
けん引性脱毛症
けん引性脱毛症は髪を結ぶなどして長時間髪を引っ張ることで起きる脱毛症のことをいいます。
けん引性脱毛症の原因は
ポニーテール、エクステンション等の髪を引っ張る髪型を長期間続けることにより起きる脱毛症です。
髪が強く引っ張られると毛根への過度の負荷が大きくなり、その状態が続くと髪が抜けやすくなり、薄毛を招いてしまう症状です。
けん引性脱毛症は若い女性に多い
ポニーテール、エクステンションなどの髪型は若い女性がよくやっている髪型なので、10代~20代の女性に多く見られる薄毛の症状ですね。
分娩後脱毛症
分娩後脱毛症の原因は
妊娠中は女性ホルモンの分泌が活発になり、本来抜けるはずだった髪の毛も抜けにくくしてしまいます。
そして、出産後ホルモンが通常に戻ると、抜けるはずだった髪の毛が一気に抜け始めるのです。
ホルモンバランスの乱れから分娩後の女性に脱毛が起こることがあります。
分娩後脱毛症になりやすい時期は
分娩後脱毛症とは妊娠後期に成長期の毛髪の割合が増えて、これが出産後に休止期に入るため、出産後しばらく抜け毛が多くなり薄くなることもあります。
びまん性脱毛症
びまん性脱毛症は髪全体がボリュームダウンをし、髪の毛自体も細くなってしまいます。女性の脱毛症の多くはびまん性脱毛症の症状なんです。
なので女性の薄毛の主な原因になっています。
びまん性脱毛症はどんな症状
びまん性脱毛症は、頭髪全体が均等に薄くなります。広い範囲に広がるという意味ですね。
このびまん性脱毛症が原因で薄毛になっている場合、頭髪全体の髪が均等 に脱毛して毛髪が全体的に薄くなります。
びまん性脱毛症の原因
加齢や精神的ストレスや疲労、過度なダイエット、間違ったヘアケア、ホルモンバランスの乱れなどによって、ヘアサイクルの成長期が短縮されるのが原因です。
薬の副作用も原因
甲状腺疾患や貧血、常備薬による副作用などもびまん性脱毛症 を引きをこす原因です。
びまん性脱毛症は改善できる
びまん性脱毛症は育毛剤や生活習慣の改善で治していけるタイプの脱毛症です。
びまん性脱毛症の発症しやすい時期は
びまん性脱毛症は特に中年以降の女性がなりやすい脱毛症なんです。
円形脱毛症
円形脱毛症 は円形や楕円形などに突発的に髪が抜ける自己免疫疾患です。
コインのように円形状に毛が抜け落ちます。多発して頭全体の毛が抜けることや、全身の毛が抜ける場合もあります。
円形脱毛症の原因は
ストレスが引き金になることもありますが、自己免疫によるものと言われています。
正常な細胞を攻撃してしまうことがあります。
円形脱毛症は早期の治療を
円形脱毛症は、抜けてしまうのはあっという間ですが、取り戻すにはかなりかかります。その間は患者さんには苦しい期間ですね。
円形脱毛症は重症化すると、治療が長期にわたる可能性が高いので、早期発見して早めに治療するのがいいですね。
円形脱毛症には専門の治療がおすすめ
円形脱毛症は自然に治ることもありますが、自然に治るのを待っていたら返って悪化する場合もあります。
一人で抱え込まず、さまざまな治療法がありますので、心配せずに皮膚科を受診してくださいね。
抜毛症(トリコチロマニア)
頭髪、眉毛など正常な毛を自ら引き抜いてしまう癖によってなります。
本人が自覚せずに無意識のうちに抜いていることもあります。
抜毛症のなりやすい年齢は?
抜毛症は、自分の意思をうまく伝えることが難しい低学年の子供から思春期くらいの子供が発症することが多いのですね。
抜毛症はどんな人がなりやすいの?
最近では成人になっても症状が続いている方もおられ、内向的な性格だったり、コミュニケーションが苦手といった、身の回りの環境や人間関係に悩んでいる人が多いのが特徴のようです。
抜毛症は円形脱毛症と間違うことも?
子供の場合であれば円形脱毛症と思っていたら、実は抜毛症だったということもあるようなので気をつけてあげましょう。
病気によっての脱毛
甲状腺機能亢進症、膠原病、栄養・代謝障害、感染症などの疾病が原因になって脱毛が起こることがあります。
甲状腺機能亢進症
甲状腺機能亢進症(バセドウ病) 甲状腺機能亢進症は、甲状腺の機能が亢進することで新陳代謝が活発になり、脱毛が起こる病気です。新陳代謝が活発になりすぎると、成長しきっていない髪が抜けてしまいます。また、髪の成長に必要な亜鉛が不足することも関係しています。
膠原病(こうげんびょう)
皮膚や内臓の結合組織、血管などに炎症や変性が起きる病気の総称です。
膠原病の症状は多岐にわたりますが、その一つが脱毛です。
ただし、脱毛が起こるかどうかには個人差があるため、一概にはいえません。
鉄欠乏性貧血
鉄欠乏性貧血は、鉄が不足することで、酸素を全身に運ぶ役割を果たすヘモグロビンの生産量が減少し、倦怠感や肩こり、動悸や息切れ、抜け毛などを引き起こす病気です。
髪を育てるには、栄養や酸素が必要なため、ヘモグロビンが不足することで髪の成長に悪影響がおよび、抜け毛が増えてしまいます。
鉄を十分に摂ることで改善が期待できます。
薬の副作用による脱毛
薬の副作用によって抜け毛が起こる場合があります。
どんな薬で抜け毛が起こるの?
抗がん剤などの薬剤を使用した際の副作用により脱毛が起こることもあります。
抜け毛が起こえる可能性のある薬は、抗がん剤や抗真菌剤、糖尿病治療薬、抗うつ剤、消炎鎮痛剤、食欲抑制剤などさまざまです。
同じ薬でも個人差がある
すべての薬に抜け毛の副作用があるわけではありません。
また抜け毛が起こるかどうかにも個人差があります。
気になる人は医師や薬剤師に相談する
気になる方は、処方された際に医師や薬剤師に詳しく確認してくほうがいいですね。
抜け毛が起こらないタイプの薬に変更できる場合もあるので相談してみてください。
最後に・・
女性の薄毛の種類にも色々ありますね。
薄毛は病院に行くのは恥ずかしいので、できれば自分で育毛剤などを使って治そうと思ってしまいます。
私も育毛剤やシャンプーなど変えてどうにか治せないかと思って色々試していますが、返って悪化させてしまう薄毛もあります。気になる人はまずは皮膚科に相談してそれぞれの原因の治療をしてもらえたらと思います。
女性の薄毛の種類、それぞれの症状や原因についてでした。
最後までお読みいただきありがとうございます。